こんにちは!原田です。
さまざまに交配を重ねた結果なのか、世の中にはたくさんの柑橘類が存在しますよね。
今回は、幻の香酸柑橘らしい「ゲンコウ」というものに遭遇したので、味や香り、カクテルへの汎用性などをレポートとしてまとめていきたいと思います。
幻の香酸柑橘「ゲンコウ」は柚子や早生みかんのような風味
香酸柑橘(こうさんかんきつ)とは、酸味が強いためそのまま食べるのには適さないものの、香り豊かな柑橘類のことを指すそう。例としては、和ものならば柚子やかぼす、すだち、洋ものならばレモンやライムなどです。
ゲンコウがなぜ“幻”なのかと言えば、現在は佐賀県唐津市の山奥でたった一人の生産者によって作られているから。もともとは、玄界灘に浮かぶ馬渡島(まだらしま)に自生していた柑橘類なんだそうです。
果汁を多く含み非常にジューシーで、風味は柚子と早生みかんの間というところでしょうか。香り、特にピール(外果皮)部分は柚子の香りに近く、果汁の味わいは早生みかんに近い印象です。レモンやライムのような強い酸味はなく、キレがあり、まろやかな酸味の中にしっかりと甘さも感じます。
季の美と合わせてジンフィズに
香りも味わいもものすごく主張するわけではないので、ジュニパー感の強いジンは適さないと判断。まずは、ジャパニーズクラフトジン季の美でジンフィズを作ってみました。
ジンフィズにすると、香りにも強く早生みかんが出てきます。酸味が弱いため、レモンの容量でお砂糖を入れてしまうと、かなり甘い仕上がりに……。
六ジンと合わせてジントニックに
今度は、ジャパニーズクラフトジン六をベースに、ジントニックを作ってみました。六のボタニカルに柚子が使われているので相性が良いと思ったのですが、むしろそのせいでゲンコウの柚子のような芳香は消えてしまったかもしれません。
やはりカクテルにすると、早生みかんが強く表に出てくる印象でした。
結論。
ゲンコウは味・香りともに非常にバランスの良い柑橘です。言い換えれば尖った部分がなく、ゲンコウならではの風味を生かしたカクテルを作るのは、現在の私には力量不足でした……(泣)。
現在では繊細な京料理などに使われているそうで、なるほど確かに、焼き物や土瓶蒸しなどを引き立ててくれる風味だろうなぁと思います。
目にすることがありましたらぜひ、お手に取ってみてくださいね。
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